和久わくこ和久わくこ

事故隠蔽に巻き込まれ、退職した私を支えてくれた夫について、ふれます。

ここまでのいきさつ 私を陥れた上司は、かつての同僚

生まれて初めての平手打ち。家庭内がなんとか持ちこたえたのは、夫のおかげ。

感情に任せて暴力をふるうなど…

私にやつあたりされてしまった夫。

衝撃の事実が次々と判明していた頃、私は夫に、平手打ちと、蹴りを入れてしまいました。

離婚という言葉が、飛び出したこともありました。

夫が不用意な言葉を発したことも、あるにはありましたが、そんな用意周到な対応ばかりできる人は、いないでしょう。

心配してくれたからこそ、結果、私の先回りとなり、裏目に出たこともありました。

憂鬱な帰宅

夫にしてみれば、泣いたりわめいたりの不安定な姿を、さんざん見せつけられる日々。

帰宅するのが憂鬱なことも、あったと思います。

仕事に疲れて帰宅したときの、空気感が重い我が家。

湿度が高く、濡れた長い髪がべっとりと顔に張り付いたままのような。

よく、見捨てずに一緒にいてくれたものだと思います。

青空の下で一服

夫の仕事現場に、同行したことがあります。

私がやれる手伝いを終えて、暇になったので、車内でうたた寝していました。

差し込む陽の角度が変わり、まぶしくて目が覚めました。

夫は建築現場で、業者さんらと一服しながら、打合せをしていました。

青空の下、資材に腰かけて、「ぷっかぁ~」と煙を出して、談笑していました。

その様子は、秋の高い空の爽快感と共に、カラッとした空気を、感じさせてくれました。

日々、湿度が高すぎるような過ごし方をしていた私にとって、やけに印象に残るひとコマでした。

それを見て、なんの根拠もなく、「この人と結婚して、本当に良かった」と、思えました。

この光景は、後々何度も思いだされ、私を励まし続けてくれました。

敵機発見!

1年半ほど前、夫は、(退職決定電話の直後)唸りながら泣く私を見て、すぐ上司に電話しました。

その会話で、まるで他人事のような応対をする上司に、「管理者としてあるまじき姿勢」だと激怒。

ソク、戦闘モードになり、情報収集を開始しました。

妻のためというより、敵を明確に認識して、ムキになったという感じがあります。

「上司本人不本意」疑惑

ただ、情報が集まるにつれ、「もしや上司本人は不本意?」疑惑が、

けっこう早いうちから、浮上したそうです。

事故隠蔽のためには、事故直後の段階で打つべき手があったのに、やっていなかった。

目撃者(私)アリを、事故隠蔽の親玉である議員に伝えていなかった。

それは、部下(私)を巻き込みたくなかったのでは、と思ったそうです。

もし、事故直後の報告が成されていたら、早々に議員から、目撃者(私)の封じ込み指示が出たでしょう。

だとして、どういう流れになるものかわかりませんが、

実際より1年ほど早いタイミングで、私は苦しみを味わわされたのでしょう。

最後に見るはめになったのは

私が、葛藤を乗り越え、「治ったと思う!」と発したとき、夫はこう言いました。

上司について、

「どうせもう、会うことはない。ならば、お前(和久わくこ)の中に残るだけ。

クソみたいなキチクな先輩(上司)だったとくくるより、

数年分の思い出なり学びなりをくれた人だと思っとけば。

最後に見るはめになのは、別な人間ということで。」と。

 

私が、地球を何周もしたような気分でたどりついたことを、

あっさりと言い換えられたような気がしました。

 

続きをごらんください ふいうちの不安は避けたい