禍根となった事故。当時の私は隠蔽などとは全く思いつかなかった。

和久わくこ和久わくこ

後に私を辞めさせた上司(仮称「バラム」)の元で、多忙ながらも雰囲気の良い職場で働きました。その年の秋、上司は交通事故を起こしました。

上司は事故翌日欠勤

(ここまでのいきさつ→ 私を陥れた上司は、かつての同僚

事故の翌日、「バラム」は欠勤しました。

私の机上に、伝言メモがありました。

メモの内容は、今日は私用で欠勤であること、(事故当日できなかった)打合せは、後日行うというものでした。

同僚らは、事故のことを知らない様子でした。

私は、車両位置から、「バラム」が加害者であることがわかっていたし、メモがあったということは、命に別状はない?

また、そもそも中途半端なことを口にしてはいけないと思い、事故車両を目撃したことを口外しませんでした。

事故車両を見たのは何時何分?!

その翌日、出勤した「バラム」から所長室に呼ばれました。

一見、ケガを負っているようには見えませんでしたが、移動時、歩き方が不自然で、なんらかの受傷がうかがえました。

一昨日やるはずだった打合せをしようと、「バラム」は切り出しました。

「それよりも」と、私は、無事であるかを尋ね、事故車両を目撃したことを言いました。

「バラム」の表情には驚きが見えました。そして、事故車両を見た詳しい時間を聞いてきました。

つんのめったような感じに、正直、違和感を覚えました。

(実際のところは、事故車両の放置時間が長いと、目撃者が多い可能性ありと心配になったのでしょう。)

天罰が下ったかな

分単位での時間までは、はっきり記憶していないことを伝えました。

そしたら「バラム」は、問い詰めるような自分の態度に違和感を持ったのか、急に口調が変わって、寝不足でうとうとしてしまったとバツが悪そうに言いました。

そして、「(私に仕事上重責を負わせたから、)天罰が下ったかな」と言いました。

私が思う以上に、年度当初の指示や暴言について、すまないと思っていたのだなと思いました。

駐在は転出

この事故について、

「バラム」は「自身の居眠り運転加害」、

事故相手の議員は「飲酒運転」を

双方隠蔽し合うこととしたのです。

「バラム」、議員、駐在、撤去業者、この4者の口裏合わせにより、この隠蔽は成立しました。

双方のケガは軽く(「バラム」はやや重めで翌日休んだが)、事故自体、ないものとされました。

職場での報告がなかったことに、疑問はありました。

が、事故など痛みの伴う件について広める必要もないだろうと、私は以降も、口にしませんでした。

駐在は次の春、転出しました。

事故車両撤去業者は、行政との癒着が噂される土建会社でした。(当時の私は、全く、考え及ばない隠蔽でした。)

 

続きをごらんください。 隠蔽事故の翌年、上司は私を退職に追い込んだ!