急逝した親友。順風満帆だったはずなのに、一転して荒れた暮らしに陥ってしまった…。
自死か事故死か病死か
ここまでのながれ 自死と事故死の境目「親友の死」①
本当の死因を隠した?
この時代、(地域的な慣習かもしれませんが)自殺の場合、死因を「心不全」にするという暗黙の了解のようなものがありました。
誰も口にしませんでしたが、「ふー」についても、その可能性が頭をよぎっていました。
あまりに突然の他界だったので。
本当は明らかに自殺だったけれども、それを隠しているのではないかと。
自死か事故死か病死か
でも、お義母さんの口ぶりからは、死因を偽ろうとするふうは感じられませんでした。
「穏やかな表情で旅立った」ことが、たった一つの救いだと、話の終わり際に、何度も言ったお義母さん。
この期に及んで、隠蔽を成し遂げるための演技(世間体を気にして)をしているとは、とても、思えませんでした。
また、改めて死因を考えてみても、自死なのか事故死なのか病死なのか、はっきりしない気がします。
もしかしたら、亡くなった本人も、わからないままなのではとさえ、思えるのです。
妄想や作り話じゃない
「ふー」の行動について、嫁いでからすぐの5年程に比べ、他界に至るここ半年余りの、あまりの変貌ぶり。
お義母さんは、まるで魔に見舞われたかのような出来事に、疲弊し通しだったようです。
その上、突然の死。
そして、大量の酒とタバコ。
初めは「何かの間違いでは」などと思っていた私も、内容が具体的すぎて、
これが、妄想や作り話だとは思えない気がしてきました。
中学高校では優秀
若くして亡くなったので、せめて綺麗なお墓に入れてやりたいと、新しい墓を買い お骨を納めたそう。
お義母さんは、長い話の途中で、中学高校時代の「ふー」について、何か気になることはなかったかと、何度も私に尋ねていました。
「ふー」の実家に相談したのも、一度ではないようで、そのたびに、同じことを言われたそう。
親孝行で手のかからない良い子だった。中学高校と優秀で評判が良かった。と。
特に、「中学高校では優秀」ということを、強調されたようで、
だからこそ、その時代を知る私に何かを求めているような気がしました。
続きをごらんください → 自死と事故死の境目「親友の死」⑦
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