自身の事故隠蔽のために私を退職させた上司。陰謀の裏事実を知った後、浮上した葛藤は、薬でごまかすことができない問題でした。
深すぎる混迷をやり過ごすために、薬は必須だった。
ここまでのいきさつ 私を陥れた上司は、かつての同僚
「魔」に覆われたような私を救ったのは薬
いったん、服薬していた頃について言及します。
陰謀の全貌が判明するまえは、小出しに見えてくる事実把握じたい、大きなショックを受けるものでした。
退職決定当初は、理解不能な事態による混乱はもちろんのこと、その時点からすでに、上司が不本意である可能性が見え隠れしていました。
復帰却下を告げられた時点で、口調に明らかな変化があったからです。
その後、裏事実を知ることによるショックとからまり、「魔」に覆われたような大混乱が続きました。
だから、この退職直後から半年ほどの服薬は、妥当だったと思います。
人間同士によるわりきり難さ
陰謀の全体像がわかってからは、漠然と塗りたくられた泥色は、徐々に整理されていきました。
判明した事実は、冷たく、硬いものでした。
そしてそれら事実は、だんだん、構造物の骨組みのような形を成していきました。
その結果、事実としてゆるぎないものとは別に、上司と自分の関わりについて、人間同士によるものが浮き彫りになったのです。
それは、冷たい事実の鉄骨による、階層それぞれに在るモノ。
その“モノ”は、それ自体がこちらを見ている。
私を安穏な場所から引きずり出し、人間同士による割り切りがたい問題を私につきつけるのです。
考えずにやり過ごすことができない
服薬による穏やかな状態を突き抜けて、私に迫ってくるモノ。
それは、事実判明による冷たい骨組みで区分けされ、種類分けのようなことが起こってきました。
何が何だかわからないけど気持ち悪かったモノが、言葉で表せるものに変わっていく。
そして、その問題の性質が徐々に見えてきました。
それは、「考えずにやり過ごす」ということができないものでした。
相反するものの、せめぎ合いなのですから。
不安対応を振り分ける
リスクを覚悟した上で、薬をやめた私でした。
私にとっては、予測不能な状態で、ふいに襲ってくる不安。
どういうタイミングなのか、どういうルートで来るのか不明です。
不安が湧き上がったとき、自分の状態に合わせて対応を変えました。
その不安に対して、
「考える」、
「とりあえず受け止めておき
(こういう不安を感じたな)後回し」、
「何も考えず自主的に眠る」です。
これを、徐々に実行できるようになりました。
意図的に眠ろうとして、本当に眠れたのは、良かったと思います。
これができないようなら、服薬の日々に戻るしかなかったでしょう。
不安に襲われたとき、対応を自分で振り分けるということが、できるようになったこと。
このこと自体に、すっきりした気分が(少し)伴うようになりました。
続きをごらんください 葛藤を乗り越えるために
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