和久わくこ和久わくこ

急逝した親友。順風満帆だったはずの人生に、大きな状況変化をもたらしたものは…

高卒の初任給と大卒の初任給の差

ここまでのながれ → 自死と事故死の境目①「親友の死」

私だって学校に行っていたら

親友「ふー」は、結婚当初から、家庭も仕事も充実した暮らしぶりでした。

そのはずが一転。

きっかけは、職場に新規採用が入ったことでした。

亡くなる前の春、大学を卒業したばかりの新規採用者が入り、その新人は、「(高卒の)ふー」より職場実績もないのに給料が高額でした。

その大卒者が社会人として明らかに未熟で、職場に貢献できていないのに、自分より高給であることについて、

「私だって、学校に入ってさえいれば」と、何度も愚痴をこぼすようになったそうです。

早々に自立し、結婚、出産

「ふー」は、実際のところ、高校入試ではトップ合格。

大学進学のコースで学び、成績上位者として教師らからも一目置かれる存在でした。

彼女が高卒で就職するとしたとき、周囲は大学進学を勧めましたが本人の意志が固く、結果、就職。公務員になりました。

(彼女には国立大学卒業の兄がいましたが、大学卒業後すぐに就職しなかった様子をみて、「大学を卒業しても意味がない」と結論づけたのが大きな理由だったようです。)

安定した収入を得る身分を早々に確保し、友人らのなかで一番早く結婚し出産。

職場や嫁ぎ先での人間関係も良好で、まさに順風満帆だったのです。

我が子を無視?!

お姑さんの話によると、

大卒新採用への不満を訴えた頃から、帰宅時間がどんどん遅くなった。

予告もなしに友人宅に外泊することも、度々あった。

帰宅後、子供に言葉をかけないどころか、見もしない。

子供が「ふー」に駆け寄っても、言葉をかけても、無視した。

この「無視」という言葉に、お姑さんのただならぬ思い(深い困惑)が感じられました。

そして、私自身も、強い衝撃を受けました。

信じられない。

何事もそつなくこなし、人気者だった「ふー」。

他者に悪くあたるなど、考えられませんでした。

悪くあたれば相手がどう思うかなど、「ふー」が理解できないはずがない。

ましてや、我が子に対してのそれ?

人としての根本?が疑われるような…?

 

続きをごらんください → 自死と事故死の境目「親友の死」④