和久わくこ和久わくこ

急逝した親友。亡くなる直前に異常行動があったそう。中学時代の記憶を掘り起こしていくと…

いじられキャラなのに部長代理

ここまでのながれ → 自死と事故死の境目「親友の死」①

ヒエラルキー下段なのに部長役?

突然、部活動に来なくなった部長、「ふー」。

心配でした。

でも、すぐに、人の心配をしているどころじゃない事態になりました。

私は、ただのなりゆきで副部長になっていたのですが、部長不在のため、部活動練習を取り仕切る必要が出てきたのです。

そのうち「ふー」が来るだろうと思っていたうちは、まだいいとしても、それが続いたため、同学年の部員からの風当たりが強くなったのです。

人望があるわけでもなく、ただ元気がいいというだけの私。

ヒエラルキーの下段です。

「なんで、あんたの言うこと聞かなきゃならないの?」と面と向かって言われ、ちょっと指示を誤ると舌打ちされるのです。

同学年の部員は、私がリーダー性など持ち合わせていないのを承知の上で、副部長に仕向けていたのに。

あげく、こうなると、「ハイ副部長ガンバってぇ~」と、こちらが困っていても、からかいネタにされる有様です。

頼りない部長代理

「ふー」は、学校を休んでいるわけではありません。

同じ棟の部員らが「ふー」の元へ行き、いかに副部長(私)が頼りないかを訴え、部活に来てほしいと談判したそうです。

(ちなみに、当時、生徒らは基本、他学年や他棟の教室へ行ってはいけない決まりがありました。)

「ふー」の反応は、はかばかしくなく、それによる不満を、また私にぶつけるという始末。

混迷を抱えつつ、悪口雑言に耐えた日々

その後、「ふー」について、様々な情報が伝わってきました。

家庭の事情により、部活をやらずにすぐ帰宅することになったらしい。

体調不良という話があるけど、体育は問題なくやっている。

学級での様子は普通。

カウンセリングルームから出てきたのを見かけた。

先生方は事情を話してくれない。等々…。

顧問の先生に、電話なりで接触を試みたいと申し出ました。

でも、困惑?深刻?な表情で制止されました。

実際、私は、部員らからの仕打ちに閉口していました。

が、やはりそれよりも、一番の友達のつもりだったのに、私に一切説明がない状態が苦しかった…。

脇から舞い込む情報は、「部活以外は元気」「相談室」「先生方が深刻」。

そして自分は、「そっとしておく」指示を守るしかない?

内心の混迷を深めたまま、部員らの悪口雑言に耐えるという日々。

後で振り返ると、よく耐えたものだと改めて思いました。

 

続きをごらんください → 鮮やかさと混沌の中学時代「親友の死」⑬