パワハラを受け、涙した私の力になってくれたのは…

和久わくこ和久わくこ

上司が自身の事故隠蔽のために私を退職させた。でもその上司(仮称「バラム」)は、初任時代の先輩でした。

(著者のここまでのいきさつ→

https://datopawahawa.com/omoide1/)

人生最初のパワハラ

私は、勤め初めの事業所長から、人生最初のパワハラを受けました(初めはパワハラとは思っていませんでしたが)。

私が受けたパワハラ被害はこれと、最後の極大パワハラの2回のみです。

してみれば、「家族ケア」の仕事15年間の初めと終わりというタイミングで、

パワハラと、そして「バラム」との関りがあったことになります。

突然の担当クビ通告

担当家庭と順調に信頼関係を築き、成果を出していたつもりだったのに、「その家庭から担当替えを要求された」と通告されたのです。

自分に、何か不足があったかもしれません。

できれば反省点を知り、今後の自分の仕事に生かしたいと思いました。

事業所長からの通告で配置換えを知ったものですから、「担当替え」になった理由を尋ねました。

でも、事業所長の応答は、歯切れの悪いものでした。

情けない経験談

すっかり自信を失った私が自席でしょぼくれていたら、突然、隣席「バラム」が自分の経験談を話し始めました。

海外旅行に行った際、目の前で自分が乗るはずのバスに走り去られてしまい、途方にくれて情けない様を晒したという話。

なぜ「バラム」が、その話を聞かせてくれたのか、当時は不思議に思っていましたが、

後で思いだしてみると、私の気分転換やら発想転換を促そうとしてくれたのだな、と思い当たります。

理不尽な担当替え

でも、その、理解しがたい担当替え通告は、その後、2件続いたのです。

私は、その担当家庭に自分なりに役立てた実感がありましたし、家族らに愛着がありました。

理由を聞いても、説明してもらえない。

自席に戻り、「そんなに私がダメな仕事してたのかな」と、つぶやきました。

こらえていた感情が一気にあふれ、

いきなりあふれた涙の粒が大きくて、自分でも驚きました。

パチンコソング

それを見た隣の席の「バラム」は、いきなり、ダミ声で歌い始めました。

なんと、パチンコのコマーシャルソングです。驚きました。

たまたま点いていたテレビの、景気のいい音楽に合わせて。

なんだかわからないけど、笑みがこぼれました。

力なく自席に戻り泣いた私を、励まそうとしてくれたようです。

同僚らから情報収集

日頃からぶっきらぼうな口調の「バラム」。

優しい言葉がけをするキャラではありません。

突然のパチンコソングで励ますなど、全く「バラム」らしいやり方でした。

そして後日、「バラム」は、私の「担当替え通告」について、話してくれました。

同僚らから情報を収集したようです。

それにより、私が担当替えを通告された理由が明らかになりました。

(続きをごらんください → パワハラの理由は「新人のくせに生意気」